2022年2月20日 基督聖協団目黒教会 牧師 横山聖司
「教えの風」エペソ4:14
地獄には地獄の掟があり、堕天使ルシファーが罪人をくわえ、ギシギシとかみ砕いている。そのむごさ、おざましさ…。「暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか」(イザヤ14:12)。ウクライナ問題をめぐり、ロシアとNATOの軍事的緊張が高まっている。終末の戦争は、陣取り戦争、領土問題というより、思想戦である。共産主義と民主主義。無神論と有神論。一神教と多神教。唯物論と唯心論。「それは、私たちがもはや、子どもではなくて、人の悪巧みや、人を欺く悪賢い策略により、教えの風に吹き回されたり、波にもてあそばれたりすることがなく…あらゆる点において成長…することができるためなのです」(エペソ4:14~15)。ソ連で共産主義革命が起こり、一時その勢いは世界中が共産化されるのではと思われるほどだった。ロシアの思想戦。その背後には無神論と唯物論がある。神の存在を否定し、物と金で人は救われる。この共産主義革命は、人類にとっての大実験だった。このような共産主義思想に合理主義と現実主義とが結びつき、信仰の領域を次々と制圧していった。日本の自殺者数は、年間約2万1千人。東日本大震災の死者が1万8千人だ。9か月に一度、あの震災に襲われていることになる。原爆による広島の死者が12万2千人。5~6年に一発ずつ日本列島に原爆が投下されている。物と金の溢れる平和な時代のかげで、見えない戦争、心の戦争、インナー・ウォーに巻き込まれている。二つの大戦が去った後、さらにやっかいな戦争が始まった。それは神とサタンとの戦い、思想戦でもある。信仰のイロハ、要諦はそう多くはないはずだ。まず神に愛されていることを知り、その愛を信じることだ。悲しいとき、寂しいときには涙をぬぐい、ニコニコすること。幸せで仕方ないときには、不幸な人を訪ねて一緒に涙を流すこと。こうしたことを繰り返すうち、サタンは去り、神の国が心に訪れる。生きていれば何かと物や銭がいる。サタンはそこに足場を築き、思想戦を展開する。物と金だけで人は救われるのだろうか?その答えがもう間もなく出ようとしている…。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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