2021年12月12日 聖協団目黒教会 都丸道宣牧師
主題 わたしはわたしの契約を立てる 創世記9章8−29節
神様はノアを祝福された後、契約を立てました。それは永遠に続く契約であり、人間が罪を犯そうとも神に反抗しようとも変わらないものでした。人間の罪深さを知りながら、それでもすぐに裁くことはせず、違う方法で人間の罪に対処されることになさったのです。神様は一人の人間を選び、その人を通して契約を結び、救いを完成させようとされます。ここまでにも契約は出てきていました。アダムを造られた直後と、アダムをエデンの園から追放されるとき、の2回です。ノア以降ではアブラハム、またモーセを通して契約を立てられます。このノアの契約が立てられたときもそうなのですが、そのきっかけとは前の契約が立ち行かなくなる事態が発生したときでした。人間の弱さや罪深さが契約不履行を招くのですが、そのたびに神様は契約を更新し、そこからもう一度人間が歩み始めることが出来るようにされるのです。ノアとの新しい契約では地上を洪水によって滅ぼさないことが明言されています。その契約のしるしは虹です。この虹が出たときに、神様が滅ぼさないと決めたことを、神様ご自身が思い起こすきっかけになさると仰られました。私達が虹が出たときには神は滅ぼさないと仰られたな、と思い出すのではなく、神様は一方的に私達を滅ぼさないと決めてくださり、さらにしるしによって思い起こすと言われるのです。私達はその恵みをただ受け取るだけでいいのです。神様は私達の罪深さ、弱さ、忘れっぽさを全部受け止めた上で契約を立てられ、保持されておられるのです。イエス様の十字架の契約もそうです。私達の側で行動すべきことはひとつもありません。神のひとり子であられるキリストイエス様が、罪のないままで十字架にかけられて死なれ、三日目に甦られたことを信じるだけなのです。残酷な十字架から完全な勝利へと導かれた神は、大洪水からでも救いを起こされるお方です。しかし、ノアの家族には早くも堕落が忍び寄って来ます。ノアは酒に酔い、裸になり、神を悲しませます。ノアの真ん中の息子ハムも、その末息子カナンも、ノアを侮り、神への背きはその子孫が引き継いでいきます。人間には失敗があります。地上生涯は弱さと失敗と堕落と神への反逆に満ちています。しかし、大逆転の神は救いをそこに創造されます。私達が何の希望も見出だせないところにも、神様は将来への輝かしい栄光の道を用意してくださるのです。この神様をもっと信頼して、愛して、希望をゆだねようではありませんか。絶望のどん底にあるあなたにも希望の種蒔かれるお方なのです。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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