2021年10月24日 基督聖協団目黒教会 牧師 横山さおり
「世界の相続人」 ローマ4:13~17
世界の相続人とは、来るべき神の国を相続する者のことを意味している。パウロは、神の国を相続することは、律法を行うことによらず、信仰の義によると述べている。アブラハムは、神の国を待ち望んでいた(へブル11:13~16参照)。アブラハムは信仰の父と呼ばれ、アブラハムの信仰から流れる彼の行いは神を喜ばせた。しかし神は、アブラハムの信仰を試された。ひとり子イサクを全焼の生贄として神に捧げるようアブラハムに命じたのである。アブラハムがイサクを屠ろうとしたとき、天の御使いがそれを遮って止めた。神は、ひとり子を捧げてもなお、神を信頼し、神の愛を疑わないアブラハムの信仰を見て、アブラハムと彼の子孫の祝福、また、アブラハムの子孫を通して地のすべての国々は祝福を受けると神の名にかけて誓われた。神の名にかけて誓われたこの誓いは、何者も覆すことは出来ない。イエスも十字架を目前にして、神との断絶、呪われた者として裁きを受けることに激しく苦しまれた。この暗黒の中、アブラハムにもイエスにも希望の光があった。それは復活の希望だった。神には死者をよみがえらせることがお出来になる。神の右の座に座り、栄光に輝かせてくださるとの信仰だった。信仰と従順は対立しない。神を愛する者は神の御心を行いたいと願い、神はその信仰を助け祝福してくださる。律法の行いによってではなく、信仰によって世界の相続人となる。信仰によって神の国に入ることが出来る、神の一方的な恵みは、ユダヤ人だけではなく、万人に及ぶということである。これは創世からの神のご計画であった。「栄光を受ける時がきた」。万人を救う神の御意思を実行されるため、イエスは十字架に向かって歩まれた(ヨハネ12:20~32参照)。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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