2021年9月19日 聖協団目黒教会 都丸道宣牧師
主題「しかし、ノアは主の心にかなっていた」創世記6章1-8節
ノアが500歳を迎える頃、地上には悪が蔓延していました。神の心にかなわない結婚が増えています。サタンの攻撃の対象とされ、堕天使との結婚だったとも信仰者の信仰を揺るがす結婚だったとも言われています。結婚が罪にまみれ、家庭にも次世代にも悪を注入されています。そこで、神様は百二十年という期限を定めて、神の霊がとどまらない、肉に過ぎない人間を滅ぼすことにしました。洪水へのカウントダウンです。それまでもずっと忍耐してきたのですが、人の罪はもうどうしようもないくらいになっていました。ネフィリムという、人間とは呼べないような、能力の飛びぬけた生き物まで登場し、地上を掌握していました。堕天使と交配して出来たとか、体が特別に大きかったなどと言われ、サタンが生殖に絡んだのでは、と推察されています。堕落による混乱は窮まっていました。そんな中で信仰の系図にノアという神の心にかなう人物がいました。堕落、汚れ、罪と悪の満ち溢れていたところに、しかし、ノアがいた!主の心にかなっていた!クリスチャンとして生きるというのは、現代でも社会生活の中で肩身の狭い思いをすることがあります。「礼拝に毎週行かなくちゃいけないの?信仰が必要ってなんか弱い人みたい…。楽に生きる方法は他にもあるよ。」などと言われ、物質主義、快楽主義、憎悪、嫉妬、たくさんの誘惑にさらされています。しかし、ノアの心は主から離れることはなく、メトシェラとともに礼拝をささげていたことでしょう。天に直接挙げられたエノクの信仰を受け継ぎ、アベルのように血のささげものをささげていたことでしょう。巨悪に屈することなく、へりくだり、家族を愛し、隣人を自分自身のように愛したことでしょう。500歳を過ぎてなお、信仰によって神からの恵みを豊かに受け取っていました。信仰によって恵みを受け取るというのは決してのほほんとした安穏なる暮らしではありません。神からの試練を受け、叱責を受け、それでもなお、その中に愛を見いだし、神との信頼関係を築く者です。ノア自身も親族から誘惑を受けることもあったことでしょう。親類が病に倒れたり、近しい人たちが思わぬ事故や事件に巻き込まれたりしても、なお信仰が強められるというのは特別な恵みです。私たちの信仰には誘惑がつきまといます。しかし、神とともにあって、神の心にかなう日々を過ごして、神との良好な関係を築き、他にはない、特別な平安を味わっていきましょう。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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