2021年5月2日 基督聖協団目黒教会 都丸道宣牧師
「神の願い。人の役目。」創世記1章14-31節
神様の創造は神様の栄光の光のなかで始められました。はじめの三日間で造られた世界に次の三日間で生命が埋め尽くされていきます。天と地、空と海、地上に美しい植物が造られましたが、その植物園に初めに誕生させられたのは太陽と月と星です。宇宙空間が整っていきました。神の栄光に照らされていたところが太陽と月と星に任されました。季節や年月の流れ、また方角が分かるようになりました。次に造られたのは魚たちです。水中の生き物たちが造られました。太陽の光に照らされて、魚たちと鳥たちが四日目に造られたのです。生命は太陽に照らされて誕生したのです。そして祝福を与えられ、その生きる場所で「生めよ、増えよ、地を満たせ」という命令を果たすように力を与えられました。「祝福」には成功、繁栄、多産、長寿の力を与える、という意味があります。神からの祝福によって、誕生させられた場所がいのちで満ちていくようにされました。滅び、弱々しくなり、絶滅していくことを神は望みません。そのようになるように誘い、導くことは神様の期待することではありません。いのちが溢れ、それを喜ぶことを私たちに期待されるのです。さて、その次の日に、動物たちを創造し、魚や鳥たちのように祝福すると、人間の創造に取り掛かります。海も空も陸も多くのいのちで溢れかえったところで創造の冠、人間を造ろうというのです。まず、予告があります。「さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう。」全てのいのちは人間が支配するように造られたのです。人間は夫婦で造られました。生んで、増え、地を満たすだけでなく、すべての生き物、神の創造されたものが祝福を受けるための役目を受けています。自分たちだけが満ち足りるために能力が与えられたのではありません。この地上のいのちがより良い状態で過ごすことが出来るように、と神様は期待されているのです。いのちをかけて他者の祝福のために生涯をささげる生き方の手本はイエスさまが十字架で示してくださいました。その手本に倣うことが出来る能力が霊として私たちに備えられているのです。神の願いを受け止めて、この地上に溢れるいのちが祝福されて増えていくように祈りたいと思います。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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