2024年5月5日 基督聖協団目黒教会 牧師 横山聖司
「窓を開けよう」創世記8:6~8
四十日の終わりになって、ノアは、自分の造った箱舟の窓を開き鳩を彼のもとから放った。(創世記8:6~8)カインとアベルが死にセツの系図からノアが生まれる。どいつもこいつも自分のコントロールに失敗して罪悪が目に余る状況だった。ノアの箱舟とそれに伴う大洪水である。神は吐き捨てるように言った。「わたしは今、いのちの息あるすべてのものを天の下から滅ぼすために地上に大洪水を起こそうとしている。地上のすべてのものは死に絶えなければならない」(7:4)。嫌な言葉だ。「私にとって最も嫌な言葉の一つだ。〝地上にある者は死に絶える〟。私はこの言葉を聞くと苦しくなる。無言で悲しみに耐えなければならない。死刑の執行を目前にした男が弁護士に呟いた。「私は裁判官に憧れてたんです。だって、人の命を自由にできるじゃないですか」。私は祈った「主よ。あなたは私の命を自由にできるじゃないですか」「地上にある者は死に絶える」だから私はこの言葉が嫌いだ。だが神はノアに箱舟を造らせた。水が退き大地が現われるまでにはほぼ一年を要したノアは箱舟の脇に作られた窓の扉を初めて開いた。窓から新鮮な冷たい空気が入ってきた。ノアが何度か鳩を飛ばして地上の様子を確かめたのはこの時である。「死に絶えなければならない」嫌な言葉だな。悲しみに絶えながら思わず窓を開けたことがある。三回目の再発が判明して気が滅入っていた時である。しばらく開けたままにした。窓を開ければあの嫌な言葉は出ていくだろう。開けた窓から神の約束が入ってくると信じたかった。「さあ、あなたは生き伸びたのだ。舟から出なさい」「生めよふえよ地に満ちよもはや大洪水は地を滅ぼすようなことはない」(9:1)。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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