2024年8月25日 聖協団目黒教会 馬上野々花神学生
「御国をこの場所に」
マルコ1章において、イエス様は「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」という言葉をもって公生涯を始められます。イエス様は、多くの奇跡、力ある業を行われました。この噂は町中に広まり、癒しを必要とする多くの人がイエス様のもとに訪れました。マルコ5章25~34節には長血を患う女性が登場します。この女性もイエス様に癒しを求めた人の一人です。
この女性は長血という血の漏出が止まらない婦人病に12年もの間、悩まされ続けていました。そしてこの病の苦しみは肉体のみならず社会的な痛みも与えていました。なぜなら律法においてこの病は「汚れている」とされており、彼女は神の民の交わりに加わることが許されなかったからです。(レビ記15:25-30) それだけでなく、頼りにした医者からはぞんざいな扱いを受け、全財産を失い、挙句に病は悪くなる一方でした。彼女の苦しみは測り知れません。
この苦しみから解放されたいと彼女はイエス様に望みをかけました。「わたしの病も、あの方なら癒せるかもしれない」そう思い、彼女は町へ繰り出していきました。イエス様を取り巻いてひしめき合っている群衆の中に紛れ、後ろからそっとイエス様の衣に触れました。その手がキリストの衣に触れたとき、キリストの御力が彼女に臨みました。(29節) 彼女が伸ばしたその手を通して神の御力が彼女の内に流れ、彼女は癒され、きよめられました。
そしてこの女性にイエス様がかけた言葉は次のようなものでした。34節「あなたの信仰があなたを救ったのです。安心していきなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい。」イエス様は、皆が嫌った、汚れた手を憐れみ、受け入れてくださいました。信仰をもって精一杯伸ばした手を誇りに思ってくださったのです。彼女は真の慰めと癒しを得たことでしょう。彼女が最も渇いていた、その心にイエス様は触れてくださいました。
 この女性は、病によって、全てを失いました。彼女の人生は真っ暗だったことでしょう。しかし、何もかも失った女性はキリストにすがるほかないという信仰を得たのです。その信仰こそ、神が求めるものでした。私たちは人生の暗闇の中で、ひときわ輝く、キリストにある希望、癒し、慰めと出会います
長血を患う女性と出会ったキリストは、今も生きておられます。いま、キリストに触れて頂きたいと思う、「痛み」「悲しみ」があるでしょうか。また、自分を責めずにはいられない、罪に縛られている方がおられるでしょうか。
 キリストは多くの奇跡を行われました。「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」キリストによって御国が近づく足音が聞こえてきます。このキリストは今も生きておられます。キリストが御力をもって私たちの「病い」に触れて下さり、癒しを与え、痛みのある場所を御国に変えてくださることを信じ、祈り求めましょう。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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