2024年8月4日基督聖協団目黒教会 牧師 横山聖司
「心の秘密は守れない」アモス5:15
貧しい者らが納める土地代を富裕階級がどんどん高くする。払えなければ没収して追い出してしまう。こうした情況を憂慮して土地所有の上限を定めても富裕層は架空の名義で土地を手にする。抜け道を設けて格差は消えない。自分のことばかりを考え、お国のことなど何にも考えない。いつの時代もどの組織もこの事情は概ね変わらない。預言者アモスの糾弾によれば、「彼らは貧しい者の道を曲げ、父と子が同じ女のところに通って、わたしの聖なる名を汚している」(2:7)。血税がこんなことに使われていた。父と子が同じ女のもとに通って、おかしいだろ。気持ち悪い。貧しい者たちからの取り立ても厳しく過酷であった。「一足のくつのために貧しい者を売ったからだ。」靴の代金ほどの金の取り立てのために貧しい者を奴隷として売っちまう。過日結婚式用に一足のくつを買った。五千円から二十万円位と価格帯は広い。2015年二人の日本人がISに拘束され2億ドルの身代金が日本政府に要求された。二人はサバイバルナイフで殺害された。「一足のくつのために貧しい者を売った」さすがにこれはひどい。庶民にとって20万円は決して小さな額ではない。そして、あのお方は私の人格を試すことがあるのではないか。私が信頼のおける人間なのかどうか、金銭の前で志を失うのかどうかを確かめようとする。金なんかよりも評判の方がよほど大切なのはいうまでもない。「日本人のホームレスを拘束したお前のポケットマネー20万円で、こいつの命を贖え(買い取れ!)。今の日本には一定数素晴らしき傍観者たちが現われるに違いない。人の命より、一足のくつの代金、20万円である。こうした人格は、口裂け女やトイレの花子さんよりも気味が悪い。私は苦手だ。距離を置くだろう。世には音楽や絵画の天才が存在するように、「こんなことをしてまで金に執着することもない」として生きられる天才もいる。高潔な心の持ち主だ。「一足のくつのために貧しい者を売った」。こんなのは最大の恥であり隠して生きねばなるまい。こんな恥ずべき自分の姿に耐えて生きるのは難しい。ある音楽のコンクールでミダス王が審査に加わった。アポロンが歌うと、おおかたの判断はアポロンの優勝を認めたが、ミダス王だけが異を唱えた。アポロンの怒るまいことか。「お前の耳はできそこないだ」と、王の耳をロバの耳に変えてしまった。王はこれを隠していたが、床屋が知る。「口外したら死刑だぞ」床屋は黙っていたが次第に秘密を守ることが苦しくなり穴を掘って「王様の耳はロバの耳」と叫び穴を埋めた。胸のつかえはとれた。なんと!一本の葦が根を伸ばし、この秘密を吸い取って風に流した。たちまち秘密が漏れ伝わる。王は床屋を死刑にし、みずからも毒を飲んで死んだ。自分の恥ずかしい姿に耐えられなかったのだろう。「 悪を憎み、善を愛せ」(5:15)
礼拝メッセージ
わが愛するもの
2026年1月18日 聖協団目黒教会 牧師 横山さおり「わが愛するもの もっと見る