2024年6月2日 基督聖協団目黒教会 牧師 横山聖司
「さあ来て食事をしなさい―創立60周年記念礼拝―」ヨハネ21:12~17
身の上相談に秀でた女性がいて、彼女は涙ながらに訪ねて来る相談者にまずご飯を振る舞う。「ものも食べずに悩んでいたからたいがいお腹が減ってんのよ。食べてるうちに気が落ち着いてくるのよ」。冷静な提言である。舟を岸に戻そうとすると、湖畔に誰かが立っている。岸辺でイエスは炭火を起こし木の枝に魚を刺し火にあぶっていた。パンまで用意してある。「俺を三度も裏切りものも食べずに苦しんでいたからあいつ腹が減ってんだよ」。食べて落ち着いたところで、イエスはペテロに尋ねた。「あなたはこの人たち以上に私を愛しているかな」「主よもちろんです」「では私の羊の世話をしなさい」しばらくすると再びイエスは、「私を愛しているかな」「もちろんです」「では私の羊を飼いなさい」、イエスは三度、「私を愛しているかな」と尋ねる。「三度否定したのだから、三度忠誠を誓えばあいつの心も落ち着くだろう」目黒教会は創立60周年を迎えた。言い方は悪いが、私たちの教会の歩みはごく小さな出来事だ。近所の多くの世帯が私たちの60年間の歩みを気に留めていないかもしれない。今後、行政の都市計画によって、この土地・建物が、強制的に接収されるかもしれない。私たちはこの60年間で後世に残る何かを作ったわけではない。でももしもこの先、生きる目的を見失うことがあったら、単調な毎日に心が麻痺してしまったら、私はずっとそうだった。そんな時この教会で捧げた礼拝を思い出して欲しい。礼拝で得た小さな満足感を、礼拝で聞いた神の言葉を生きる糧とした日々があったことを思いだして欲しい。私たちの60年間の歩みはただそれだけである。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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