2023年11月26日 聖協団目黒教会 牧師 都丸道宣
「主のご計画への信頼」創世記24章1-9節
アブラハムの人生はそろそろ終幕へ向かいます。最後の仕事として息子イサクの嫁選びにとりかかります。100歳のときに授かったイサクもそろそろ独立というときです。一つの世代が終わり次の世代が引き継ぐ。神の呼びかけに応えて旅が始まり、終着地にたどり着きましたが、そのご計画は子孫を通して成就するため後任を必要とします。イサクは約束を引き継ぐために備えられた息子です。万が一神社仏閣の群がる日本で産声をあげたとしても、隣から祭り囃子が聞こえようとも、確実にアブラハムの信仰を受け継いだことでしょう。そういえばイサクは異教徒に囲まれて育ってきていました。日本でクリスチャンが異教徒扱いされる環境と変わらなかったかも知れません。ですから信仰が確実に受け継がれるように、嫁は異教徒からもらうわけにはいかず、親戚の中から探してくるようしもべは遣わされます。
アブラハムの信仰のモデルは神です。その信仰を持って出て行くようしもべに告げています。神はご自身の約束に従順です。その従順さを間近で見てきたアブラハムは神からの約束のことばをもう一度噛み締めます。あなたの子孫にこの地を与えると誓われたお方があなたの前に御使いを遣わされる。だからこの役目は成功する。神の計画を成し遂げるのはあなたではない。神の霊と神の御使いが成し遂げられる。それとあなたの従順を求められている。
しもべの目は開かれ、神の約束に従っていきます。誓いがももの下で厳粛に行われます。神の約束は神の霊と御使いの従順に寄って成し遂げられてきたことをアブラハムは悟ってきたのです。イサクが与えられる前はそのような信仰はありませんでした。しかし、サラを王から取り戻してくださった主は、イサクをいけにえから救ってくださった主は生きておられる。その主を信じるなら嫁探しは成功する、としもべを力づけるほどに揺るがいものとなったのです。
あなたの希望は叶えられるよ、あなたの夢は叶うよ、と言うのは簡単ですが、実現するには確実性に欠けます。しかし、神が仰られたみことばによって成し遂げられるのを邪魔するものはありません。アブラハムはあらゆる面で祝福されていました。そのように、イサクも祝福を受け継ぎます。イスラエルも、アブラハムを通して民族としてあらゆる面で祝福を受けていきます。私たちもそのことを祈るとき、祝福をあらゆる面で受けます。それは神の約束なのです。主のご計画は必ずなります。そのことを信じて求めるとき、私たちは幸せになり、喜びがあります。そして神のみことばは必ずなることをアブラハムのように体験するのです。