2023年10月22日 基督聖協団目黒教会 牧師 横山さおり
「再び接ぎ木される」ローマ11:22~24
パレスチナ問題が再燃して2週間が過ぎた。両国の平和を心から祈る。戦争は人の欲望から始まり、憎悪と怒りによる殺戮は、双方に癒やしがたい深い傷を心に刻む。精神医学は戦争とともに発展したと言われ、人の精神は戦争が人に与える恐怖と絶望、憎しみ、怒り、破壊や殺戮に耐えられるように造られてはいない。「さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう」。人は神に似せて造られた。きよさ、正しさ、あわれみ深いことを麗しいと感じ、尊ぶ存在だ。神はイスラエルを通して御自身のご性質を現わし、神に従うように教える。しかし、神の御心に沿うことができないのが罪に支配された人間だ。「欲がはらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます」。人の欲望が大きくなると、罪は私たちを手引きして、精神が耐えられない憎悪と悲しみの渦に巻き込む。イエスは愛による平和を説く。ユダヤ人はサマリヤ人と付き合わなかったが、イエスは彼らを愛すべき隣人とするように教えた。またイスラエルが、地の塩、世の光となり、神の栄光を現すように教えた。また、人が自身の罪深さを知り、互いにさばき合わず、神の慈しみに留まり許し合うように命じた。イエスは全ての人の罪を背負い十字架にかけられた。私たちが神の御前に無罪とされ、神を父と呼べるのは、神の慈しみによる。イエスは宣言された。「聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります」。神はアブラハムを選び、彼の子孫イスラエルを通し全ての民族が祝福を受けると約束された。それが選民に与えられた使命なのだ。神の召命は今も変わらない。「あなたがたに新しい心と新しい霊を与える。わたしはあなたがたのうちから石の心を取り除き、肉の心を与える。あなたがたは、わたしがあなたがたの先祖に与えた地に住み、あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる」(エゼキエル36:23~31)。
イスラエルが霊的に回復し、平和を実現する民となる日が来る。イスラエルに接ぎ木された私たちは、彼らのために祈る使命がある。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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