2023年10月15日 聖協団目黒教会 牧師 都丸道宣
「未来の結び目」 エレミヤ書51章10節
振り返ると、40歳を目前にしたイスラエルツアーが人生の節目だったように思います。ツアーから帰ってきた次の月に仕えていた教会を去りました。献身から7年、イスラエルで感じた霊的開放感から程遠い不自由を献身の歩みに感じていました。
その年の年末に結婚相手と出会い、翌年結婚。3年後には息子に恵まれました。そこでこれからの歩みのために導きを求め祈りました。ちゃんと献身か、ちゃんと就職。献身ではないだろうか。目黒に来るようになったとき、牧師としての歩みはもう終わったと思っていたが、メッセージの機会が与えられ、養いや励ましもたくさん受けた。牧師の道こそ備えられた使命ではないか。その思いで教団に任命を願いましたが、条件があるとのこと。それを飲むのは自分には難しく、フラッシュバックのようなことも起こり断念しました。一方、目黒では新しく献身者が与えられ、活気づき、嬉しい反面、教会が牧師を支えるとすれば牧師が多いのでは、と考えていました。その次の月でした。群馬で牧会をしてくれませんか、という話が来ました。
主は私たちの義を明らかにされた。さあ、私たちはシオンで、私たちの神、主のみわざを語ろう。
小さい頃に通っていた教会での牧会の道でした。主が私の小さな働きに目を留めてくださって、これまでのみわざを証し合うよう示してくださったのです。シオンというのは理想のイスラエルとして聖書に出ています。ユダヤ人共通の夢として今も語られています。小さい私が通っていたのはシオン教会と言います。
これまでの歩みで感じてきた弱さや罪もこれからの働きに活かされていく、というみことば(ヘブル5:1-4)も与えられ、イエス様がこれまでの歩みひとつひとつに焦点をあててくださっているのを感じました。無駄はひとつもなかった。失敗も過ちも、責めたことも責められた恐怖も、ごめんなさいもありがとうも、感動や慟哭さえこれからの歩みに必要だったことを受け止め、主に感謝し、賛美しています。
これから進む道は狭いかも知れませんが、踏み出すことにいのちを見出しています。(マタイ7:13,14)夫婦の関係というのは深まるのに色々な結び目があります。私たち夫婦には「これからどうするか」という視点がはっきりしないのでは、と感じているところでした。子はかすがいと言われます。趣味や大切にする過ごし方など、様々な結び目で人と人は結びつきます。共同体にも様々な結び目があり、結束の強さや進むべき方向性はそれで決まります。濃い結びつきを感じるときがあり、あまり感じないときがあります。イエス様との関係にも同様のことが起こります。
私がいま見せられているビジョンは、イエス様と、また家族と固く結ばれないと越えていけない、と受け止めています。この狭い道の先にあるのは、いのちによる固い結びつきだと期待します。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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