2023年10月1日 基督聖協団目黒教会 牧師 横山さおり
「慎み深い考え」ローマ11:16~21
テモテの手紙でパウロが伝えたかったのは、神が男女に与えた秩序を守れということだ。「夫は妻を愛し、妻は夫に従いなさい。」しかし、罪の法則に縛られた人間は、夫婦の間でも相手の領域を侵そうという黒い欲望を心の奥に有している。相手を批判している間は夫婦の心が一つになることはない。夫婦は一体となるために神が造られた特別な関係だ。エペソ5:22「妻たちよ。主に従うように、自分の夫に従いなさい。キリストが教会のかしらであり、ご自分がそのからだの救い主であるように、夫は妻のかしらなのです」(エペソ5:22)。妻は神が与えられた秩序の前に素直になって、夫を支配しようという我に身を任せることなく、お互いの相違を神にあって認め、慎み深く考え夫と心を一つにすることが必要だ。『人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう』(創世記2:18)。あばら骨は心臓に近い場所にあり、心臓の鼓動を感じる。あばら骨から造られた女は、男の鼓動に耳を傾ける役割を与えられた。男性は深刻な胸の内を人に話すことはほとんどない。夫の胸の内を誰よりも近くあって聞くことができるのは妻なのだ。しかし、子育て、仕事、家事をこなす女性にとって、神の助けがなくては夫に心を割くことは難しい。しかし、夫婦関係が崩れるとき、夫と妻の歩みも、家庭も、仕事も深く傷つけられる。「夫婦」という特別な関係を、何よりも特別に扱って大切にするように祈り求めていく必要がある。「夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のためにご自分を献げられたように、あなたがたも妻を愛しなさい。同様に夫たちも、自分の妻を自分のからだのように愛さなければなりません。自分の妻を愛する人は自分自身を愛しているのです。いまだかつて自分の身を憎んだ人はいません。むしろ、それを養い育てます。キリストも教会に対してそのようになさるのです」(エペソ5:25~29)。夫に関する教えは、キリストが教会を愛して御自身を献げられたように夫は妻を愛し、キリストが教会を注意深く守り、養い育てるように、夫は妻を守り養い育てるように教える。神が夫によせる期待は大きい。夫もまた神の助けを祈り求めながら、慎み深い考えで妻の存在自体を尊重し、妻と心を一つにする努力を怠ってはならない。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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