2022年7月31日 聖協団目黒教会 牧師 都丸道宣
「どこまでも信頼に足るお方」創世記15章7-21節
「わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデア人のウルからあなたを導き出した主である。」(7)
契約の締結に向けて、主はご自身が何者であるか、もう一度アブラムに示しました。アブラムの旅は主の声がけで始まりました。失敗も反省もありましたが、いつも見離さず、見捨てずに主は共におられました。戦いの時には盾として守ってくださった主はここに来て、契約を守るお方としてアブラムの前に現れました。
ただ、アブラムとしては確証を得たい。口約束だけではなく、見える形で確認したいと願い出ます。そんなアブラムに主は動物を用意させ、それら二つに裂かせました。猛禽がたかってきます。アブラムが追い払ったところで眠りと恐怖が襲ってきました。
それは主が側に居られないことを暗示するような恐怖でした。十字架上のイエス様が体験された主が居られないという暗闇もこのようであったのではないでしょうか。アブラムの子孫がエジプトで奴隷となって四百年過ごす、という闇もこのようであったことでしょう。この世界の暗闇を凝縮した、人間には太刀打ち出来ないような恐怖を通されたときに主は契約を締結されました。動物の間を火と煙となった主のご臨在が通り過ぎ、二つのものが一つにされました。
神と人、相容れない二つが一つにされました。神様お一人が通過することによって、完全な契約が交わされました。この契約に違反があった場合には責任は神様だけが取られるということです。イエス様が私達の罪のために、たったお一人で十字架に向かわれたことに重なります。私達は一つも鞭打たれず、責任も一切負わされていません。完全で責任を取らされることもない契約です。それを信じるなら契約に与ることになります。
子孫がアブラム自身から生み出されること、土地の境界はエジプトの川までとユーフラテス川までであることが示されました。アブラムは信じ、それらを得ました。その契約の効力は今も続いています。あなたの子孫は星のようになる。信仰による子孫は星のように多くなる。私達もこの約束を信頼しましょう。
土地に関しての約束はこの広さに至るまでは実現していません。イエス様がご再臨のときに実現すると言われています。土地の約束を信じましょう。
個人の闇を取り除き、国を、世界を希望へと導いておられる、どこまでも信頼に足るお方は生きておられます。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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