2022年6月19日 聖協団目黒教会 牧師 都丸道宣
「勝利と謙遜」創世記14章
5つの国と4つの国で戦争が始まりました。バビロンの大国が死海にある5つの国を支配していました。支配された5つが反旗を翻すのですが、小国ばかりで相手にはならず、反逆は鎮圧され、大国5国に人や財産を分捕られます。分捕られた国の一つ、ソドムにいたロトは捕らわれてしまいました。
そのことを聞いたアブラムはすぐに追いかけます。友情関係を築いてきたご近所さんと自分のところで戦う備えをしてきた318人でバビロンの大国に挑みます。戦いは夜間の奇襲、隊を分けて戦術は錬られています。あっという間に大国4つを滅ぼし奪われたロトの他すべてを取り戻し帰途につきます。
王の谷というところで迎え出てきたのは二人の王でした。その一人メルキゼデクはアブラムたちを食事でもてなします。戦いに疲れた心と体に平安がもたらされます。さらに祝福をもってアブラムの戦いが主の戦いであったことを宣言します。アブラムはいと高き神の大いなるわざを前に自分のしたことなど何もないことを確信します。
喜びのなか、持ち物の十分の一をささげます。私のものはすべて、私自身もあなたのものです。そう示しました。
あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。(詩篇37:5)
市民兵318人、友人3人、その他、友人の連れてきた人々が何人いたか分かりませんが、大国4つを集めた兵隊に勝てるはずはありません。しかし神はご自身の栄光を現すために成し遂げられます。
大きな勝利の後、メルキゼデクとの礼拝のなか、謙遜を受け取ったアブラムはもう一人迎え出て来ていたソドムの王の誘惑に信仰で答えます。ソドムの王はねぎらいもなく、「人々を私に返し、財産はとってくれ」、と言ってきます。しかし、心の中ではアブラムを富ませたのは自分だと言いたいことがアブラムには分かり、主が汚されるといけないから人々も財産も要らない、と答えます。
素晴らしい出来事のあと、そのことに骨折った覚えがあるなら、自分に栄誉を帰したいことがあります。報酬を少しでも得たい。しかし、主が生きておられるなら、すべての栄誉は主にあるべきです。自分に栄誉を帰すなら人は傲慢しか得ません。すべてを主にゆだね、信頼しましょう。いと高き主がすべて成し遂げてくださいます。私達はただ謙遜を身につけましょう。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です