2022年5月29日 聖協団目黒教会牧師 都丸道宣
「主の友の証」創世記13章
アブラムはエジプトからカナンに帰ってきました。その歩みにはエジプトでの失敗から立ち戻ろうという決意がにじみ出ています。妻であるサライを危険にさらしました。自分の臆病のゆえにでした。その過ちから戻るために、ネゲブを通りベテルとアイの間へと帰ってきました。以前通った道を逆に辿っています。自分はどこで、どう間違えたのか。正しいのは主の前に立つことのみ、とベテルに戻ると、主の御名を呼び求めています(4)。祈りのなか、自分だけを可愛く思い、共に歩む者をないがしろにしてきたことを示されたことでしょう。罪の性質に気づき、失敗から神の愛へと帰ることが出来ました。失敗は無駄にはなりません。悔い改めるとき、これからの神との歩みが変わります。ロトとの決別がそこに訪れます。エジプトで得た多くの財産が互いの牧者間での不和を生み出しました。別々に暮らそうという提案をするアブラムは土地を選ぶときに、ロトに優先権を明け渡します。主のしもべとして、財産に仕えることはなく、へりくだりを身につけています。ロトは財産の行く末を案じ、良い土地を選びます。財産のしもべになったかのようです。アブラムは親族と別れ、神様より新しいことばをいただきます。あなたにはこの土地を与える。縦横に歩き回れ。あなたの子孫はちりのように多くなる。以前はあなたの子孫に与えると言われましたが、今度はアブラム本人を含んだ言い方になっています。そして、与えられる土地も子孫も、より具体的に示されています。12章の約束から更新されているのです。アブラムはマムレの樫の木のそばに移動します。この木はこの地のご神木であり、神の忌み嫌う場所でした。そのそばに主の祭壇を築き、この土地に神の御国が来ることを祈り始めます。主の思いと一緒になっているのです。主の約束は揺るぎません。それどころかより強く私達の歩みを後押ししてくださいます。私達も、この異教の神々を礼拝するこの国で、神の友として、主の名を呼び、御国を求めていこうではありませんか。自分の過ちや失敗に対して、主の前にもう一度へりくだり、悔い改めの実を結んでいきたいと願います。

カテゴリー: 礼拝メッセージ

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